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HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はどうして恐ろしいのか

HIVはヒト免疫不全ウイルスのことで、細菌やカビ・ウイルスなどの病原体から守る重要な細胞です。HIVがTリンパ球やマクロファージなど感染すると、これらの細胞においてHIVが増殖します。免疫に大切な細胞が体の中から減っていき、普通なら感染しないような病原体に感染しやすくなる仕組みです。いろいろな病気を発症することになり、このような病気の状態をエイズと呼んでいます。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染は性行為によって感染することが多く、女性は膣粘膜から感染し男性は性交から生じる亀頭部分の細かい傷から精液や膣分泌液に含まれているHIVが侵入することによって感染する仕組みです。男性間の性的接触では腸管粘膜などから精液中のHIVが侵入することが多く、腸管粘膜は単層になっているので傷つきやすく侵入しやすくなっています。

以前HIVは不治の病と言われていて、強い感染力がありました。免疫力が弱いとエイズに感染することが多く、コントロールすることが困難でした。現在、エイズを完全に排除できる方法はありませんが、医学の進歩によっていろいろな医薬品が提供されています。ウイルスの増殖を抑えることができ、エイズの発症を予防することが可能です。長期間にわたって普段と変わらない生活を送ることができたり、HIVを持っていない場合と変わらないくらい寿命を期待することができるでしょう。昔は不治の病としてエイズは恐れられていましたが、医学の進歩によってコントロールすることが可能です。強い感染力を持っていますが早期発見・早期治療することによって発症を抑えることが可能です。できるだけ早い段階において抗HIV療法をスタートすることがすすめられています。医薬品には核酸系逆転写酵素阻害剤や非核酸系逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤やインテグラ―ゼ阻害剤などのいろいろな種類があり、3剤以上併用しながら服用することが可能です。現在1日1回1錠の服用でウイルス量を抑えることができ、他人への感染力が弱いと言われています。尚、治療薬を飲み続けないとHIVは薬に対して耐性を得るので、薬が効かなくなってしまうかもしれません。治療を開始したら継続する必要があります。感染症の治療開始が遅れると生活の質の低下などに繋がるので、定期的な受診やフォローアップ検査によって効率良く治療をすすめることができるでしょう。少しでも感染の心配があれば検査を受けてみることをおすすめします。